【第二種電気工事士】防雨形スイッチの図記号は?屋外配線で必須となる重要ポイントを解説

記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ

まずは実力試しです。第二種電気工事士の筆記試験において、以下の問いに正解できるかチェックしてみましょう。これは図記号の「添え字」の意味を理解しているかを問う問題です。

【問題】

次の図記号1から4のうち、「防雨形スイッチ」を示すものはどれでしょう?

  1. [図記号:黒丸●の横に WP ]
  2. [図記号:黒丸●の横に PL ]
  3. [図記号:黒丸●の横に EX ]
  4. [図記号:黒丸●の横に 3 ]

答えは決まりましたか?

正解がどれか、なぜその答えになるのか、これから詳しく解説していきます。

「屋外の工事」をイメージしながら読み進めて、確実に1点取れる知識にしてしまいましょう!


電気工事士の勉強を始めると、アルファベットの略号がたくさん出てきて、デスクワーク中心だった方は「暗号のようだ」と感じるかもしれません。

しかし、これらの記号は現場で「安全」を守るための重要なメッセージです。

今回は、屋外配線工事で必ず登場する 防雨形スイッチ について解説します。

雨や水気は電気の大敵です。この記号の意味を理解することは、試験合格だけでなく、将来の現場での事故防止にもつながります。

1. ズバリ、この図記号は何?

先ほどのクイズの答え合わせです。

配線図記号で以下の記号が出てきたら、何を表しているでしょうか?

●WP

(※実際の試験では、黒丸の右下にWPの文字)

正解:防雨形スイッチ

クイズの選択肢 1 が正解でした!

覚え方は非常にシンプルです。

WP = Water Proof(ウォータープルーフ)

アウトドアウェアや時計などで「ウォータープルーフ(防水)」という言葉を聞いたことがあると思います。電気の世界でも同じです。

[画像差し込み:実際の試験問題のような、黒丸にWPと書かれた図記号の画像]

試験での定義(重要)

JIS C 0617 などの規格において、この記号は以下のように定義されます。

「屋外の雨線外など、水がかかるおそれのある場所で使用するスイッチ。」

通常のスイッチ(屋内用)は、水が入ると内部でショートしたり、操作した人が感電したりする危険があります。そのため、屋外や軒下などの雨がかかる場所には、密閉性を高めたこの「防雨形」を指定しなければなりません。

2. 他の選択肢は?間違えやすい記号を整理

クイズに出した他の選択肢も、実は試験によく出る重要な記号です。整理して覚えましょう。

選択肢2:● PL

これは パイロットランプ(Pilot Lamp)内蔵スイッチ、または確認表示灯内蔵スイッチです。スイッチを入れたときに赤く光る(換気扇の消し忘れ防止など)アレです。

選択肢3:● EX

これは 防爆形(Explosion proof)スイッチです。ガソリンスタンドや化学工場など、ガス爆発の危険がある特殊な場所に使います。「Explosion(爆発)」のEXです。

選択肢4:● 3

これは 3路スイッチです。階段の上と下など、2箇所から照明を操作する場合に使います。

3. 実際の現場ではどこに使われている?

「防雨形スイッチ」と聞いても、実物がパッと思い浮かばないかもしれません。これから電気工事士として現場に出る方のために、リアルな使われ方を紹介します。

玄関灯や勝手口の照明操作

一戸建て住宅の玄関ポーチや、勝手口の外壁についている照明。これらを操作するスイッチが「屋外」に取り付けられる場合、必ずこの防雨形が使われます。

自動販売機や屋外コンセントの近く

店舗や工場の屋外設備で、手元で電源を入り切りしたい場合に設置されます。

[画像差し込み:実際の製品写真。パナソニックのスマートデザインシリーズなどの防雨スイッチの画像]

通常のスイッチとの最大の違いは パッキン(ゴム)の有無 です。

現場でこのスイッチを取り付ける際は、壁とスイッチの間に隙間ができないよう、慎重に施工する必要があります。また、電線を通す穴の周りには「コーキング(防水材)」を打って、壁の中から水が侵入するのを防ぐ処置も重要です。

オフィスワークでは「水濡れ」はコーヒーをこぼす程度のリスクですが、電気工事の現場では「水濡れ=漏電・火災」という重大事故に直結します。

だからこそ、図記号にわざわざ「WP」と書いて区別しているのです。

4. 試験でここだけは注意!配線図問題のコツ

第二種電気工事士の配線図問題(大問)では、平面図の中にこの「●WP」がひっそりと隠れています。

ここでのポイントは、設置場所 です。

もし配線図を見て、建物の「外側」や「テラス」、「バルコニー」にスイッチのマークがあったら、高確率で「WP」という添え字が付いているはずです。

逆に、屋外にあるのに「WP」が付いていないスイッチを選ぶような問題が出たら、それは「不適切な工事」として誤りを選ぶ問題かもしれません。

「外にはWP(ウォータープルーフ)」というセットを鉄則として覚えておきましょう。

まとめ

防雨形スイッチ(●WP) について重要なポイントを復習します。

WP は Water Proof(防水)の略。

設置場所は 屋外や水気のある場所。

役割は 雨水による漏電や感電を防ぐこと。

この3点を押さえておけば、図記号の問題はクリアです。

電気工事士への転職を考えている方にとって、最初は覚える記号が多くて大変に感じるかもしれません。しかし、一つ一つの記号には「現場の安全を守る」という明確な理由があります。

丸暗記ではなく「なぜ防水が必要なのか?」という現場目線を持つことが、合格への近道であり、将来プロとして活躍するための第一歩です。