記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ
まずは今の実力をチェックしてみましょう。第二種電気工事士の筆記試験(配線図問題)において、以下の問いに正解できるでしょうか。
これが解ければ、屋外照明や換気扇の制御に関する配線図問題で1点確保です。
【問題】
次の図記号1〜4のうち、「タイムスイッチ」を示すものはどれでしょう?
- [ 画像:正方形の中に「TS」 ]
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「A」 ]
- [ 画像:丸の中に「S」 ]
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「P」 ]
答えは決まりましたか?
正解がどれか、そしてなぜその記号になるのか。
これから未経験で電気業界へ飛び込もうとしている方や、手に職をつけて長く働きたい方に向けて、現場での使われ方も含めて詳しく解説していきます。
AIやDXによってオフィスワークの自動化が進む現代ですが、物理的な設備を制御し、実際に動かす「電気工事」の仕事は、デジタルの世界だけでは完結しません。
今回解説する器具も、店舗の看板やマンションの設備を「決まった時間」に動かすために欠かせない、現場で非常によく使われる制御機器です。
試験対策としてはもちろん、現場に出た際にも必ず出会う機器ですので、しっかり知識を定着させましょう。
1. ズバリ、この図記号は何?
先ほどのクイズの答え合わせです。
配線図記号で「タイムスイッチ」を表すのは以下のものです。
[ 画像:正方形の中に「TS」 ]答えは、選択肢の 1 でした。
覚え方のコツ
これは非常にシンプルです。英語の頭文字をそのまま思い出してください。
- Time(タイム/時間)
- Switch(スイッチ)
この2つの頭文字をとって 「TS」 です。
四角い箱(制御盤や機器本体を表すことが多い)の中に、機能を表す文字が入っているイメージを持つと良いでしょう。
2. タイムスイッチの役割とは?
問題文の画像の解説にある通り、タイムスイッチの役割は以下の通りです。
設定した時間に電気機器のON/OFFを行うスイッチです。
人間がいちいちスイッチを押しに行かなくても、設定した時刻になれば自動で電源が入り、設定した時刻になれば切れる。時計とスイッチが合体したような器具です。
試験でよく出る「類似記号」との違い
試験では、よく似た用途のスイッチと混同させる問題が出題されます。特に以下の「自動点滅器」との違いは必ず整理しておきましょう。
比較:どっちがどっち?
- TS (タイムスイッチ)
- 「時間」 で制御します。「毎日18時に点灯、23時に消灯」という場合に適しています。
- ●A (自動点滅器)
- 「明るさ」 で制御します。「暗くなったら点灯、明るくなったら消灯」という場合に適しています。
試験問題で「午後5時に点灯させたい」と書かれていれば TS が正解になりやすいですし、「周囲が暗くなったら」とあれば 自動点滅器(A) が正解です。ユーザーのインテント(目的)に合わせて使い分ける必要があります。
3. 実際の現場ではどこに使われている?
「タイムスイッチ」は、私たちの生活の裏側で非常に多く活躍しています。
店舗の看板やネオン
夜の街を歩くと、お店の看板が光っていますよね。あれは店員さんが毎日手動でつけているわけではなく、タイムスイッチで「営業時間の17:00〜24:00までON」というように設定されていることがほとんどです。
マンションや工場の換気扇
24時間回しっぱなしではなく、「人がいる日中の時間帯だけ回したい」「夜間だけ回したい」といった換気扇の制御にも使われます。
施工・現場での注意点(実務目線)
あなたが電気工事士として現場に出た際、画像の右側に写っているような「アナログ式のタイムスイッチ」を触ることがあるでしょう。
画像の製品に見られる円形の文字盤には、小さな「ピン(爪)」がたくさんついています。現場では、このピンを外側に倒したり内側に入れたりすることでON/OFFの時間を設定します。
「チチチチ…」という独特の時計の動作音がするのが特徴です。
最近ではデジタル表示の電子式も増えていますが、構造が単純で故障に強いアナログ式(図のようなタイプ)も、根強い人気があり、リフォーム現場などでは頻繁に遭遇します。
「ここはTS制御だから、電源線と負荷(照明など)線の結線が必要だな」と図面を見て判断できるようになれば、一人前の電気工事士への第一歩です。
まとめ
- タイムスイッチの図記号は TS (四角枠にTS)。
- T= Time、S= Switch と覚える。
- 役割は、設定した 時間 に自動でON/OFFすること。
- 似ている「自動点滅器(●A)」は明るさセンサーなので混同しないこと。
この「TS」という記号を見たら、単なるアルファベットとして見るのではなく、「あ、ここで時間を管理しているんだな」とイメージしてみてください。
そうすれば、無機質な配線図が、実際の建物の動きとして見えてくるはずです。
これから電気工事士を目指す皆さん、まずはこの1問を確実に正解して、合格への一歩を踏み出しましょう!

