【第二種電気工事士】最も基本的な「あのスイッチ」の図記号は?試験から現場まで必須の知識を徹底解説

記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ

まずは実力試しです。第二種電気工事士の筆記試験(配線図)において、最も頻繁に目にする図記号の問題です。以下の問いに正解できるかチェックしてみましょう。

【問題】

次の図記号1〜4のうち、「単極スイッチ(片切スイッチ)」を示すものはどれでしょう?

  1. ●3
  2. ●4
  3. ●A

答えは決まりましたか?

これは電気工事における「基本の『き』」とも言えるスイッチです。

正解がどれか、なぜその答えになるのか、現場でのリアルな呼び方も交えて詳しく解説していきます。

自信を持って答えられた方も、少し迷った方も、このまま読み進めて「確実に1点取れる知識」にしてしまいましょう!


これからの時代、AIなどの技術進歩により、単純なバックオフィス業務やデータ処理は自動化されていくと言われています。しかし、建物に電気を通し、スイッチを押せば電気がつくようにする「電気工事」という仕事は、人の手でしか行えない、将来的にも需要の尽きない仕事です。

今回は、その電気工事の中で最も基本的、かつ最も重要な「単極スイッチ」について解説します。

配線図問題では必ずと言っていいほど登場しますし、現場に出ても毎日触ることになる器具です。図記号と役割、そして現場での注意点をセットで覚えておきましょう。

1. ズバリ、この図記号は何?

先ほどのクイズの答え合わせです。

配線図で以下の記号が出てきたら、何を表しているでしょうか?

(※黒い塗りつぶしの円)

正解:単極スイッチ(片切スイッチ)

クイズの選択肢 「1」 が正解でした!

JIS C 0617 の規格において、黒丸(●)はスイッチ(点滅器)の基本形を表します。

試験での定義と特徴

ご提示いただいた画像にあるように、このスイッチには以下の特徴があります。

  • 名称: 単極スイッチ(または片切スイッチ)
  • 機能: 1箇所のスイッチで、照明器具などの点滅(ON/OFF)を行う。
  • 外観の特徴: 表面の入り切り側に「●」か「|」の印があるものが多い(※最近のワイドハンドル型など、デザインによっては印がないものもあります)。

このスイッチは、「部屋に入って電気をつける、出るときに消す」という、ごく当たり前の動作を行うためのスイッチです。

2. なぜ「単極」「片切」と呼ぶのか?(仕組みの理解)

現場では「単極スイッチ」よりも「片切(かたきり)」と呼ばれることが圧倒的に多いです。なぜこのような名前がついているのでしょうか。

家庭に来ている電気は、通常2本の線(接地側と非接地側)で送られてきます。

このうち、非接地側(電圧がかかっている危険な方の線)の1本だけを切ったりつなげたりするため、「片方を切る」=「片切」スイッチと呼ばれます。

【ここが重要!】

「単極」という言葉は、「1つの回路(極)を開閉する」という意味です。

構造図(スケルトン図)で見ると、接点が1つだけあり、パタンパタンと扉が開閉するように電気を通したり遮断したりしています。

[画像:単極スイッチの内部構造イメージ図(接点が1箇所で開閉している様子)]

3. 試験でここだけは注意!紛らわしい仲間たち

冒頭のクイズで選択肢にあったように、黒丸(●)に添字がついた記号がたくさんあります。これらは全て「スイッチの仲間」ですが、機能が異なります。

試験で絶対に見分けなければならないのは以下の3つです。

  • ● (添字なし): 単極スイッチ
    • 用途: 1箇所でON/OFFする。今回の主役。
  • ●3 (添字「3」): 3路スイッチ
    • 用途: 階段の「上」と「下」など、2箇所からON/OFFしたい時に使います。「3路」なので添字は数字の「3」です。
  • ●4 (添字「4」): 4路スイッチ
    • 用途: 長い廊下など、3箇所以上からON/OFFしたい時に、3路スイッチの間に挟んで使います。「4路」なので添字は数字の「4」です。

覚え方のコツ:

何も書いていない「すっぴんの黒丸」が、一番普通のスイッチ(単極)です。

4. 実際の現場での「施工ルール」

電気工事士として現場に出たとき、この単極スイッチには絶対に守らなければならない鉄の掟があります。筆記試験の「配線図・材料選別」や、技能試験でも問われる重要ポイントです。

鉄の掟:スイッチには必ず「黒線(非接地側)」を入れる

日本の屋内配線(100V)では、白線が接地側(地面につながっている安全な線)、黒線が非接地側(電圧がかかっている線)という決まりがあります。

照明を消している時(スイッチOFFの時)、照明器具の交換などで感電しないように、スイッチは必ず「黒線(電圧側)」の方に設置して、電気の供給を元から断つ必要があります。

もし間違えて白線(接地側)にスイッチを入れてしまうと、スイッチを切って照明が消えていても、照明器具まで100Vの電圧が来続けていることになり、電球交換の際に感電事故につながります。

試験対策:

配線図問題で複線図を描くときは、「まず電源の黒線をスイッチの●へつなぐ」。これが合言葉です。

まとめ

  • 図記号 単極スイッチ(片切スイッチ)
  • 役割は 1箇所での照明のON/OFF
  • 現場では 「片切(かたきり)」 と呼ばれることが多い。
  • 「3路(●3)」「4路(●4)」 と区別すること。
  • 施工では必ず 電圧側(黒線) に接続すること。

この単極スイッチは、電気工事の中で最も使用頻度が高い器具です。

「たかがスイッチ」と思わず、その仕組みと役割をしっかり理解しておくことが、安全で確実な電気工事への第一歩です。

これから新しい業界へ挑戦する皆さん、まずはこの「●」を自信を持って答えられるようになりましょう!