電気工事士の筆記試験で、図記号の問題は「知っていれば即答、知らなければ勘」の世界です。
今回は、配線図問題や鑑別問題でよく登場するけれど、役割がいまいちイメージしにくい「コンデンサ(進相コンデンサ)」について解説します。
「コンデンサって何?」「力率って何?」という疑問を解消し、現場でどう役立っているのかを知ることで、確実な得点源にしましょう!
1. ズバリ、この図記号は何?
まずは基本の確認です。以下の記号や写真が出てきたら、名称を答えられますか?
図記号
(または四角の中にコンデンサ記号)
正解:コンデンサ(進相コンデンサ)

特に、交流回路で電圧と電流のズレを補正するために使われるものを「進相(しんそう)コンデンサ」と呼びます。
試験の写真鑑別問題(写真を見て名称や役割を答える問題)では、ご提示いただいた画像のように、灰色の四角い箱や円筒形の機器の写真が出題されます。
最強の覚え方(ヒント):
写真に「
」(マイクロファラド)という単位が書かれていたら、それは間違いなくコンデンサです。
F(ファラド)は電気を蓄える容量を表す単位です。

2. 試験に出る!「役割」は丸暗記でOK
コンデンサの問題が出たら、答えはほぼ決まっています。以下のキーワードをそのまま覚えてください。
「力率(りきりつ)の改善」
選択肢に「力率を改善する」という言葉があったら、それが正解です。
💡 「力率改善」ってどういうこと?(初心者向け解説)
電気には「実際に仕事をする電気(有効電力)」と「行ったり来たりするだけのムダな電気(無効電力)」があります。
モーターなどを回すと、どうしてもこの「ムダな電気」が発生してしまいます。
コンデンサはこの「ムダ」を打ち消して、電気を効率よく使えるようにする(=力率を良くする) 役割を持っています。
- 力率が良い = 電気をムダなく使えている(電気代が安くなる)
- 力率が悪い = 電気をロスしている
3. 実際の現場ではどこに使われている?
「コンデンサ」というと、電子工作で使う小さな部品を思い浮かべるかもしれませんが、電気工事士が扱うのはもっと巨大な設備です。
- 工場の分電盤・制御盤内:大きなモーター(ポンプやコンプレッサー)がある工場の制御盤を開けると、弁当箱くらいのサイズの進相コンデンサが設置されています。
- キュービクル(高圧受電設備):ビルや店舗の駐車場にある金属製の箱(キュービクル)の中には、一斗缶やそれ以上の大きさの巨大なコンデンサが入っています。
まとめ
この3点を暗記すれば、コンデンサの問題はクリアできます!
- 記号は
、単位は
(マイクロファラド) を探す。 - 役割は 「力率の改善」 (これが最重要!)。
- 電動機(モーター)と 「並列」 に設置する。
「ただの箱」に見えるコンデンサですが、実は「電気代を安くする」という非常に実用的な仕事をしています。

