電気工事士の筆記試験で避けて通れないのが「図記号」の暗記です。
今回は、配線図問題や鑑別問題で頻出の「電動機(モーター)」について解説します。
単に記号を覚えるだけでなく、「何と一緒に使われるのか?」「現場ではどうなっているのか?」を知っておくと、記憶への定着率がグンと上がりますよ!
まずは、実力試しに過去問形式のクイズに挑戦してみましょう。
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【まずは過去問に挑戦!】4択クイズ
問題:次の図記号のうち、「電動機(モーター)」を表すものはどれでしょう?
- Ⓗ
- Ⓖ
- Ⓜ
- Ⓛ
答えがわかりましたか?
正解と詳しい解説は、すぐ下で確認していきましょう!
1. ズバリ、この図記号は何?
さきほどのクイズの正解発表です。
「電動機(モーター)」を表す図記号は……
正解:3. Ⓜ
円の中に「M」と書かれているので、英語の Motor(モーター)の頭文字と覚えれば簡単ですね。
ちなみに、他の選択肢は以下の通りです。どれも試験によく出る記号なので、合わせて覚えてしまいましょう。
- Ⓗ …… 電熱器(Heater)
- Ⓖ …… 発電機(Generator)
- Ⓛ …… ランプレセプタクルやパイロットランプ(Light)など
【試験のポイント】
試験で写真鑑別(写真を見て名称を答える問題)が出る場合、今回ご提示いただいた画像のような「三相誘導電動機」の写真がよく使われます。
教科書的な定義:
電動機は、交流電源で軸(回転子)が磁界に誘導されて回るモーターのことです。


2. 試験によく出る!「セット」で覚える重要器具
筆記試験の配線図問題において、電動機(M)が単独で描かれることはあまりありません。
電動機を動かすためには、「スイッチを入れる」「過負荷から守る」ための機器が必ずセットになります。
「電動機といったら、これとセット!」 という黄金の組み合わせ(シーケンス制御)を覚えましょう。
① 電磁開閉器(MC / マグネットスイッチ)
電動機は大きな電流を使うため、普通の壁スイッチではなく、電気信号でオンオフできる「電磁接触器」を使います。
- 図記号: 四角の中に丸、または接点の記号
② 熱動継電器(THR / サーマルリレー)
モーターが無理をして熱くなりすぎた(過負荷)ときに、自動で回路を遮断してモーターが焼けるのを防ぐ装置です。
- 図記号: 四角の中にヒーターのようなギザギザ
③ 押しボタンスイッチ
「始動(ON)」や「停止(OFF)」を操作するボタンです。
【試験対策のコツ】
配線図を見て、「MC(電磁開閉器)」や「押しボタン」があったら、その先には必ず「Ⓜ(電動機)」がある と予測して回路を追うのがポイントです。
3. 試験でここだけは注意!ひっかけポイント
「G」と間違えないこと!
- Ⓜ (Motor) = 電気を使って動く(電動機)
- Ⓖ (Generator) = 動かして電気を生む(発電機)
形が全く同じ丸い記号なので、中のアルファベットをしっかり確認しましょう。ケアレスミスで1点を落とすと泣けます!
単相か三相か?
一般家庭用(エアコンの室外機など)は単相の場合もありますが、試験の鑑別問題で出るゴツいモーターの写真は、ほぼ「三相誘導電動機」です。「三相」というキーワードを選べるようにしておきましょう。
4. 実際の現場ではどこに使われている?
「電動機」と聞くとピンと来ないかもしれませんが、実際の現場ではあらゆるところで活躍しています。
- ポンプ: マンションの貯水槽に水を汲み上げるポンプ
- 空調機(送風機): 天井裏の換気ファンや、ビルの巨大なエアコンのファン
- コンプレッサー: 工場で圧縮空気を作る機械
- エレベーター: かごを上げ下げする巻上機
特に工場の電気工事や、ビルのメンテナンス(ビルメン)業務では、この「電動機」とその制御盤(MCやサーマルが入っている箱)を触らない日はありません。
まとめ
- 記号は Ⓜ (Motor) で覚える。
- 写真は 「三相誘導電動機」 が基本。
- 配線図では 「電磁開閉器」 や 「サーマルリレー」 とセットで登場する。
この3点を押さえておけば、電動機に関する問題はバッチリです。
単純な暗記も、実際の動きをイメージすると忘れにくくなります。合格目指して頑張りましょう!

