【第二種電気工事士】受電点の図記号は?引込口の高さ制限もあわせて攻略

記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ

これから電気工事士を目指す皆さん、まずは現在の理解度をチェックしてみましょう。

第二種電気工事士の筆記試験(配線図問題)では、家の入り口となる「ある重要な場所」を示す図記号が問われます。

これがわかれば、配線図の「スタート地点」が理解できたも同然です。

【問題】

次の配線図記号1〜4のうち、電力会社からの電線を受け取る「受電点(引込口)」を示すものはどれでしょう?

  1. [ 画像:四角形の中に斜め線が入った図形(分電盤) ]
  2. [ 画像:建物の壁に向かって矢印が指している図形(矢印) ]
  3. [ 画像:丸の中にWhの文字(電力量計) ]
  4. [ 画像:丸の中にSの文字(開閉器) ]

答えは決まりましたか?

「なんとなくこれかな?」で選んで正解しても、実際の現場では通用しません。

なぜなら、この場所は「電力会社」と「お客様(建物側)」の責任の境界線となる、非常に重要なポイントだからです。

今回は、そんな電気工事の最前線である「受電点」について解説します。

1. ズバリ、この図記号は何?

先ほどのクイズの答え合わせです。

配線図記号で「受電点」を表すのは以下のものです。

[ 画像:建物の壁に向かって矢印が指している図形(矢印) ]

答えは、選択肢の 2 でした。

覚え方のコツ

非常にシンプルですが、配線図において 「建物の外から壁に向かってくる矢印」 が受電点です。

これは「ここから電気が入ってきますよ」という合図です。

特別な記号というよりは、「電気の入り口を示す矢印」と直感的に覚えましょう。

2. 受電点とは?その役割を理解する

お手元のテキスト画像にもある通り、受電点の定義は以下のようになります。

電信柱から電線を引き込むときの建物側の引込口のことです。

少し専門的な話をすると、ここは 「責任分界点」 と密接に関わります。

この点より外側(電柱側)は電力会社の持ち物で、ここより内側(家の中)は建物の所有者の持ち物になります。

つまり、電気工事士としてあなたが配線や修理を行うのは、基本的にはこの「受電点」から先の世界です。

「ここからが自分の仕事場だ」という認識を持つと、ただの矢印記号も違って見えてくるはずです。

3. 【最重要】セットで出る「高さ」の数字を覚えよう

画像の解説文の下部に、非常に重要なアドバイスが書かれていましたね。

受電点に関しては、図記号だけでなく、「取付点の高さ」が出題されることもあるので注意してください

試験では「図記号はどれか?」という問題と同じくらい、「受電点は地面から何メートルの高さに設置しなければならないか?」という問題が頻出です。

現場での安全確保のため、法律(電気設備の技術基準)で明確なルールが決まっています。

以下の2つの数字を必ず暗記してください。

基本は「4m」以上

原則として、地面から 4m以上 の高さに設置する必要があります。

トラックなどの車両が下を通ったときに、電線に引っかからないようにするためです。

条件付きで「2.5m」以上

ただし、以下の条件を満たす場合は、緩和措置として 2.5m以上 でもOKとされています。

  • 交通に支障がない場合(車が通らない場所など)
  • 技術上やむを得ない場合

試験でのひっかけパターン

「原則は?」と聞かれたら4m。

「交通に支障がない場合は?」と聞かれたら2.5m。

この使い分けができるだけで、過去問の正答率がグッと上がります。

4. 実際の現場ではどんな工事になる?

受電点(引込口)の工事では、建物の軒下や外壁の高い位置に「引込線取付点(がいし等の金具)」を設置します。

高所作業になるため、脚立やハシゴを使った作業が必要です。

また、ここから入ってきた電気は、すぐに「電力量計(メーター)」を通って、家の中の「分電盤(ブレーカー)」へと流れていきます。

そのため、配線図の問題では以下の並び順がよく問われます。

  1. 受電点(矢印)
  2. 電力量計(Wh)
  3. 分電盤(四角に斜め線)

この「電気の流れ」の順番を意識しておくと、図記号問題で迷わなくなります。

まとめ

  • 受電点の図記号は、建物に向かう 矢印
  • 役割は、電力会社から電気を受け取る「入口」。
  • 設置高さは原則 4m以上 。(交通に支障がなければ2.5m以上)
  • 配線の順番は「受電点」→「メーター」→「分電盤」。

「受電点」は、家の外と中を繋ぐ架け橋です。

現場で高さを確認し、安全に電気を引き込む技術。その第一歩となる知識を、まずはこの図記号から確実に身につけていきましょう。