【第二種電気工事士】リモコンセレクタスイッチの図記号は?オフィスの照明制御の基本を解説

記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ

電気工事の世界は、技術さえ身につければ一生モノのスキルになります。まずは、試験で頻出の図記号問題を解いて、その第一歩を踏み出しましょう。

今回のテーマは、ビルや体育館など、広い場所で活躍するスイッチです。

【問題】

次の図記号1〜4のうち、「リモコンセレクタスイッチ」を示すものはどれでしょう?

  1. [ 画像:円の中に「R」の文字 ]
  2. [ 画像:円の中が3本の線で6等分されている(車輪のような形) ]
  3. [ 画像:円の中に「TS」の文字 ]
  4. [ 画像:四角形の中に「R」の文字 ]

答えは決まりましたか?

正解がどれか、そしてなぜその記号になるのか。

丸暗記ではなく「なぜその形なのか」を理解することで、記憶の定着率は格段に上がります。

正解と解説をチェックしていきましょう。

1. 正解と図記号の覚え方

正解は、選択肢の 2 でした。

円の中が放射状に区切られ、車輪のスポークのように見える記号。これが「リモコンセレクタスイッチ」です。

図記号の読み解き方

この記号は、複数のスイッチ機能が集まっていることを表現しています。

  • 形状:円の中に複数の区切り線があることで、「複数のスイッチを選択(セレクト)できる」あるいは「複数の回路が集まっている」様子をイメージしてください。
  • 傍記(ぼうき)の数字:問題の画像にあるように、記号の右下に小さな数字(例:2)が書かれていることがあります。これは「スイッチが2個分集まっていますよ」という意味です。
    • 数字が「3」なら3個分、「6」なら6個分のスイッチ機能がその場所にあります。

間違いやすい他の記号(JIS C 0617など)

試験でよく混同されるのが、選択肢1の「リモコンスイッチ」です。

  • 円の中にR:これは単体の「リモコンスイッチ」です。(Remote controlのR)
  • 車輪のような形:これが今回の「リモコンセレクタスイッチ」です。

「Rだけなら1個のスイッチ、車輪みたいに区切られていたら、たくさん機能が詰まったセレクタスイッチ」と区別しましょう。

2. リモコンセレクタスイッチとは?現場での役割

「名前は覚えたけど、これって普通のスイッチと何が違うの?」

これから現場に出る方にとって、実物や役割のイメージを持つことは非常に重要です。

どんな場所で使われる?

一般の戸建て住宅ではあまり見かけませんが、以下のような場所でよく使われます。

  • オフィスのフロア全体
  • 学校の体育館
  • 工場の作業場

これらは「照明の数」が非常に多い場所です。入り口に普通のスイッチが20個も30個もズラリと並んでいたら、どれを押せばいいか分かりにくいですよね?

また、太い電気の線をスイッチまで全部持ってくるのは工事も大変で不経済です。

「リモコン配線」のメリット

そこで活躍するのがこのシステムです。

  1. 省施工:スイッチまでの配線は、電話線のような細い信号線(24Vなどの低圧)で済みます。
  2. 集中管理:リモコンセレクタスイッチを使えば、手元の小さなパネル操作だけで、離れた場所にある複数の照明を「個別」に点けたり、「パターン」で一斉に点けたりできます。

試験の問題文で「リモコン配線」という言葉が出たら、この便利なシステムのことだと認識してください。

3. 電気工事士として知っておくべきポイント

もしあなたが試験に合格し、現場でこの機器を扱うことになったら、以下の視点が役に立ちます。

制御盤や管理室によくある

このスイッチは、壁にポツンとある場合もありますが、多くの場合は管理室の壁や、分電盤の扉などに設置されています。「照明制御盤」と呼ばれる盤の中に組み込まれていることも多いです。

過去問での出題パターン

筆記試験の配線図問題では、以下のような問われ方をします。

  • 平面図上の記号を見て「この器具の名称は?」と問われる。
  • 「この記号の傍記『3』の意味は?」と問われる(正解:スイッチの数が3個)。

特に「傍記の数字=スイッチの数」という点は忘れがちなので、しっかり押さえておきましょう。

まとめ

  • リモコンセレクタスイッチの図記号は、 円の中が放射状に区切られた車輪のような形
  • 横に書いてある数字は スイッチの個数 を表す。
  • 円にRだけの記号(リモコンスイッチ)と混同しないように注意。
  • オフィスやビルなど、たくさんの照明を効率よく管理するために使われるプロ仕様の部材。

私たちの仕事は、単に電線を繋ぐだけではありません。

「広いオフィスで働く人が、快適に明かりを操作できるようにする」

この図記号の向こうには、そんな快適な環境づくりという目的があります。