【実力試し】まずは過去問形式でチェック!
電気工事士の試験では、図記号を正しく理解しているかが問われます。
記事を読む前に、今の知識で解けるかチャレンジしてみましょう!
問題:次の1~4の図記号の中から、「壁付換気扇」を示すものはどれでしょう?
答えがどれか分かりましたか?
「なんとなくこれかな?」と思った方も、「似たような記号ばかりで迷う…」という方も大丈夫です。
この問題の正解と、現場で絶対に間違えてはいけない「もう一つの換気扇」との違いについて、ここから詳しく解説していきます。
1. ズバリ、この図記号は何?
まずは基本の確認です。配線図問題で以下の記号が出てきたら、何を表しているでしょうか?
先ほどのクイズの答え合わせでもあります。

【図記号】◯の中に「2つの円(∞のような形)」
正解:壁付換気扇
(※先ほどの問題では「3」が正解でした!)
画像にある通り、プロペラのような羽根をイメージさせる2つの円が特徴です。

教科書的な定義:
室内の汚れた空気や煙を排出し、外の新鮮な空気と入れ替えるための装置です。
この記号は、主に「壁に取り付けるタイプ(プロペラファンなど)」を指します。
2. 試験によく出る!「天井付」とのひっかけに注意
ここが一番のテストに出るポイントです。
換気扇には「壁に付けるタイプ」と「天井に埋め込むタイプ」があります。図記号も明確に違うので、セットで比較して覚えましょう。
壁付換気扇
- 記号: ◯の中に「2つの円(∞)」
- 特徴: キッチンのプロペラファンや、古いお風呂場などでよく見ます。
天井付換気扇
- 記号: ◯の中に「四角(□)」

- 特徴: 最近の住宅のトイレ、洗面所、浴室などは、ほとんどこのタイプ(ダクト換気扇)です。
【覚え方のコツ】
- 「∞(羽)」が見えたら、壁で回っているプロペラ = 壁付
- 「□(四角)」が見えたら、天井の四角い穴 = 天井付
配線図問題で、トイレの図面なのに「壁付(∞)」を選んでしまわないよう、設置場所(部屋の名称)と記号の組み合わせをチェックするのが鉄則です。
3. 実務で「セット」で使われる重要スイッチ
現場に出ると、換気扇をただ電源に繋ぐだけ…ということはまずありません。
「便利に使うためのスイッチ」とセットで施工されます。試験の「材料選別問題」でも出題されやすい組み合わせを紹介します。
① 確認表示灯内蔵スイッチ(パイロットスイッチ)
換気扇は最近のものは音が静かで、回っているかどうかが分かりにくいことがあります。
そのため、「換気扇がONの時に、スイッチのランプが赤く光る」タイプのスイッチ「L」(確認表示灯)を付記します。

② 遅延スイッチ(タイムスイッチ)
トイレや浴室によく使われます。
「スイッチをOFFにしても、数分間回り続けてから自動で止まる」機能を持つスイッチです。
トイレを出た後もしばらく換気をしておきたいニオイ対策として必須の機能です。
4. 実際の現場ではここがポイント!
ホワイトカラーの仕事では画面の中での成果物がメインですが、電気工事士の仕事は「物理的に空気が動く環境を作る」という実感があります。
実際の施工現場では、ただ図面通りに付けるだけでなく、以下のような配慮が求められます。
- 下地(したじ)の確認: 換気扇はモーターが入っていて重さがありますし、振動もします。石膏ボードのような脆い壁ではなく、しっかりとした木枠や補強がある場所にビスを打つ必要があります。
- 屋外フードとの位置関係: 壁に穴を開けて換気扇を付ける場合、外壁側には雨が入らないように「ウェザーカバー(フード)」を付けます。外壁のデザインや、雨樋(あまどい)と干渉しないかを確認する視点も重要です。
これから転職を目指す方は、自宅のトイレやキッチンの換気扇を見て、「これは天井付(四角)かな?」「スイッチはパイロットランプかな?」と確認してみてください。それが立派な実務トレーニングになります。
まとめ
- ◯の中に「∞」は 壁付換気扇。
- ◯の中に「□」は 天井付換気扇。この違いは絶対覚える!
- 現場では「パイロットスイッチ」や「遅れスイッチ」とセットで使われることが多い。
たかが記号、されど記号。このマーク一つを図面に書き込むだけで、その部屋の空気環境が決まります。

