記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ
これから電気工事士を目指す皆さん、まずは今の実力試しです。
第二種電気工事士の筆記試験(配線図問題)では、名称から正しい図記号を選ぶ問題が頻出です。以下の問題に正解できるでしょうか?
これが分かれば、ビルやマンションの給排水設備に関する配線図問題で1点ゲットです。
【問題】
次の図記号1〜4のうち、「フロートスイッチ」を示すものはどれでしょう?
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「A」 ]
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「F」 ]
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「P」 ]
- [ 画像:黒丸(●)の横に添字「L」 ]
答えは決まりましたか?
AIが進化し、単純な事務作業が自動化されていく現代ですが、インフラを守る「設備管理」や「工事」の仕事は現場に行かなければ成立しません。今回解説するスイッチも、私たちの生活に欠かせない「水」を自動制御するための重要なパーツです。
正解の発表とともに、なぜその記号なのか、現場ではどう使われるのかを解説していきます。
1. ズバリ、この図記号は何?
先ほどのクイズの正解は、以下の通りです。
[ 画像:黒丸(●)の横に添字「F」 ]答えは、選択肢の 2 でした。
覚え方のコツ
図記号の横にあるアルファベット 「F」 に注目してください。
これは、Float(フロート/浮き)の頭文字 F と覚えましょう。
「Float(浮き)で制御するスイッチ」= ●F です。
釣りをする人なら「ウキ(フロート)」をイメージすると忘れにくいでしょう。
2. フロートスイッチの役割と仕組み
添付画像にもある通り、フロートスイッチの構造は非常にアナログで、だからこそ信頼性が高い仕組みになっています。
基本的な仕組み
液面に浮かべたフロート(浮き)が、浮力で液面に合わせて上下変動することで、ON/OFFを行うスイッチです。
簡単に言うと、「水が増えて浮きが上がったらスイッチが入る(または切れる)」という動作をします。
電気的なセンサーではなく、物理的にプカプカと浮く力を利用しているのが特徴です。
よくある間違い(類似記号との比較)
試験では、同じ「黒丸(●)+アルファベット」の組み合わせである以下の記号と混同させようとする問題が出ます。
- ●F : フロートスイッチ
- 水位(浮力)で動作します。
- ●A : 自動点滅器(Auto)
- 明るさ(光)で動作します。街灯などに使用。
- ●P : プルスイッチ(Pull)
- ひもを引っ張って動作します。和室の照明などに使用。
アルファベットの意味(Float / Auto / Pull)を英語とセットで覚えておけば、迷うことはありません。
3. 実際の現場ではどこに使われている?
「フロートスイッチ」は、主にビルやマンション、工場の「水」がある場所で活躍しています。
受水槽や高置水槽
マンションなどの屋上や地下には、水を貯めておくタンク(水槽)があります。
水を使えばタンクの水は減りますが、減りっぱなしでは断水してしまいます。そこでフロートスイッチの出番です。
- 水が減って水位が下がる
- フロート(浮き)が下がる
- スイッチが入り、ポンプに「水を送れ!」と指令を出す
- 水が溜まるとフロートが上がり、ポンプが止まる
このように、ポンプを自動運転させるための「司令塔」として使われています。
施工・現場での注意点(実務目線)
あなたが電気工事士として現場に出た際、フロートスイッチの設置や交換で気をつけるべきポイントがあります。
それは 「浮きが何かに引っかからないようにすること」 です。
タンクの中には、給水管や梯子など様々な障害物があります。もしフロートがそれらに引っかかって動けなくなると、「水がないのにポンプが動かない(断水)」や「水が満タンなのにポンプが止まらない(溢水・水漏れ)」といった大事故に繋がります。
AIには判断できない、現場の状況に合わせた「物理的な位置調整」こそが、人間の電気工事士に求められるスキルの一つです。
まとめ
- フロートスイッチの図記号は ●F (黒丸にF)。
- Fは Float(浮き) のFと覚える。
- 役割は、水位の上下を利用してポンプなどを自動制御すること。
- 現場では、受水槽や排水槽など、水の管理に必須のアイテム。
この「●F」という記号を見たら、単なる丸と文字ではなく、「あ、ここで水の量を監視しているんだな」と、タンクの中でプカプカ浮いている姿をイメージしてみてください。
ホワイトカラーの仕事とは違い、自分が配線した制御機器で、建物全体の水が正常に循環する様子を確認できた時の達成感は、電気工事士ならではの特権です。まずは試験でこの記号を確実に正解し、現場への切符を掴み取りましょう。

