記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ
電気工事士の試験において、照明器具の知識は得点源にしやすい重要な分野です。
特に蛍光灯のジャンルでは、昔ながらのタイプと、近年主流の高性能なタイプとの「性能の違い」がよく問われます。
今回は、試験によく出る「高周波点灯専用形蛍光灯」についての解説です。
「インバータ」や「高周波」といった用語が出てきますが、難しい理論を覚える必要はありません。
試験で問われるポイントは決まっているので、まずは実践的な問題を通してその特徴を掴んでいきましょう。
【問題】
点灯管を用いる蛍光灯と比較して、高周波点灯専用形蛍光灯の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
- ちらつきが少ない
- 発光効率が高い
- インバータが使用されている
- 点灯に要する時間が長い
答えは決まりましたか?
「性能が良い蛍光灯」をイメージすると、自然と答えが見えてくるはずです。
普段の生活で、スイッチを入れてから電気がつくまでの時間を思い出してみましょう。
パッとつくものと、チカチカしてからつくもの、どちらが高性能でしょうか?
正解と、試験で絶対に覚えておくべきポイントを解説します。
1. ズバリ、正解(誤っている記述)は?
正解は、選択肢の 4(点灯に要する時間が長い) です。
この問題は「誤っているもの」を選ぶ形式です。
高周波点灯専用形蛍光灯は、スイッチを入れると瞬時に点灯します。
そのため、「点灯に要する時間が長い」という記述は、この蛍光灯の特徴としては間違いになります。
もし「点灯に時間がかかる」「チカチカしてなかなかつかない」という特徴を持つ蛍光灯を思い浮かべたなら、それは比較対象となっている「点灯管(グローランプ)」を使う古いタイプの蛍光灯のことです。

2. 高周波点灯専用形(インバータ)蛍光灯の正体
では、他の選択肢がなぜ正しいのか、この蛍光灯の正体について詳しく解説します。
高周波点灯専用形蛍光灯は、別名「インバータ蛍光灯」とも呼ばれます。
試験対策としては、「インバータ = 高性能」という図式を頭に入れておくとスムーズです。
仕組みのポイント
私たちの家庭に来ている電気は、1秒間に50回または60回波打つ「50Hz/60Hz」の交流電気です。
この蛍光灯は、器具の中に組み込まれた「インバータ」という装置を使って、この周波数を「20kHz〜50kHz(2万〜5万ヘルツ)」というものすごい速さの「高周波」に変換して点灯させています。
なぜ高周波にすると良いのか?(選択肢の解説)
周波数を高くすることで、以下のようなメリットが生まれます。これらがそのまま試験の選択肢(正しい記述)として登場します。
① ちらつきが少ない(選択肢1)
通常の電気(50/60Hz)で点灯する蛍光灯は、人間の目には連続しているように見えても、実は高速で点滅を繰り返しており、これが目の疲れ(ちらつき)の原因になります。
しかし、インバータ方式は1秒間に数万回も点滅するため、人間の目には完全に連続した光に見え、ちらつきを感じません。
② 発光効率が高い(選択肢2)
蛍光灯には、周波数を高くすると「同じ電気の量でも、より明るく光る」という性質があります。
つまり、少ない電力で明るさを確保できるため、非常に省エネ(発光効率が高い)なのです。
③ インバータが使用されている(選択肢3)
これは名前の通りです。周波数を変換する電子回路(インバータ)が内蔵されています。
この電子回路のおかげで、従来の重い鉄心の安定器が不要になり、器具自体が軽量であることも特徴の一つです。
3. 試験で狙われる!「点灯管式」との比較
試験問題では、今回の問題のように「点灯管を用いる蛍光灯と比較して」という前置きがよくあります。
両者の違いを整理しておけば、迷わずに解答できます。
比較まとめ表

| 項目 | 高周波点灯専用形(インバータ式) | 点灯管式(グロースタータ式) |
| 点灯時間 | 短い(即時点灯) | 長い(点灯まで数秒かかる) |
| ちらつき | 少ない(感じない) | ある(感じやすい) |
| 発光効率 | 高い(明るい・省エネ) | 低い |
| 音(騒音) | 静か | 「ジー」という音がしやすい |
| 器具の重さ | 軽い | 重い |
試験で「誤っているものは?」と聞かれたら、表の右側(点灯管式)の特徴が混ざっていないかを探しましょう。
今回の正解であった「点灯に時間がかかる」は、まさに点灯管式の最大の特徴(デメリット)でした。
まとめ:この問題の攻略ポイント
第二種電気工事士の試験で、高周波点灯専用形蛍光灯の問題が出たら、以下のキーワードを思い出してください。
- インバータ = 高周波 = 高性能
- メリットは「即点灯」「ちらつかない」「明るい」
- 「遅い」「暗い」「ちらつく」と書いてあったら、それは間違い(正解の選択肢)
現在はLED照明が普及していますが、試験ではまだ蛍光灯の知識が必要です。
「家の電気はスイッチ入れたらすぐつく(インバータかLED)」、「実家の古い電気はチカチカしてからつく(点灯管式)」といった身近な体験と結びつけると、忘れにくくなりますよ。

