【2026年最新】第二種電気工事士の合格ロードマップ|過去問勉強法と技能の重大欠陥対策、できる作業範囲

第二種電気工事士の試験対策と勉強法!独学での合格率やできる作業範囲を解説

建設業界全体の人手不足も相まって、技術者の待遇は向上傾向にあります。

この記事では、未経験からでも独学で取得でき、一生の武器になる資格「第二種電気工事士」について、最新の試験傾向や合格への最短ルートを解説します。

この記事でわかること

・第二種電気工事士の難易度と合格率(直近データの目安)
・独学で受かる勉強法(学科は過去問反復、技能は重大欠陥対策)
・2026年度(令和8年度)の試験日程と申込の流れ(CBT、費用、学科免除)


第二種電気工事士とは?資格の価値とできること

第二種電気工事士とは?資格の価値とできること

第二種電気工事士は、経済産業省が管轄する国家資格です。

電気は私たちの生活に不可欠ですが、扱いを誤ると感電や火災などの重大事故につながります。そのため、「電気工事士法」という法律により、資格を持たない人が工事を行うことは固く禁じられています。

一般住宅や店舗の工事が可能(600V以下)

第二種電気工事士が扱えるのは、「一般用電気工作物」と呼ばれる設備です。

具体的には、一般住宅や小規模な店舗、事業所などで、受電電圧が600V以下の場所が対象となります。

  • 屋内配線工事:壁の中や天井裏にVVFケーブルを通す
  • 照明・コンセント設備:照明器具の取り付けや、コンセントの設置
  • エアコン設置:設置に伴う電圧切替やコンセント交換

大規模なビルや工場などの高圧受電設備(キュービクル等)を扱うには上位資格である「第一種電気工事士」が必要ですが、日本の建物の大半を占める住宅や小規模店舗の工事は、第二種があればカバーできます。

自宅のコンセント交換やDIYには必須の資格

近年、DIYやリノベーション人気が高まっていますが、電気周りのDIYには注意が必要です。

例えば、壁紙を張り替える際にスイッチのプレートを外したり、部屋にコンセントを増設したりする作業は、たとえ自分の家であっても第二種電気工事士の資格がなければ法律違反(懲役または罰金)となります。

業者に頼むと数万円かかる工事を、材料費だけで自分で行えるようになるのも、この資格を取得する大きな魅力です。


第二種電気工事士試験の難易度と合格率

第二種電気工事士試験の難易度と合格率

「国家資格」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、第二種電気工事士は「落とすための試験」ではなく「安全に作業できるかを確認する試験」です。そのため、しっかりと対策をすれば未経験でも十分に合格可能です。

筆記試験と技能試験の合格ライン

試験は「学科試験(筆記)」と「技能試験(実技)」の2段階で行われます。

  • 学科試験(CBT方式または筆記):四肢択一式で、100点満点中60点以上取れば合格です。現在はパソコンで受験するCBT方式が定着しており、自分の都合の良い日時・会場を選びやすくなっています。合格率は例年50〜60%前後です。
  • 技能試験:配線図をもとに、実際に工具を使って作品を完成させます。制限時間内に欠陥なく作り上げれば合格となります。合格率は60〜70%と高めです。

学科に受かったら“次回・次々回”は学科免除になる

第二種電気工事士は、学科試験に合格すると「前回または前々回」の合格実績として学科免除を使える制度があります。万一、技能試験で不合格になっても、次の受験で学科からやり直さず技能に集中できるのが大きなメリットです。

文系や未経験でも独学で合格できる?

結論から言うと、独学での合格は十分に可能です。

学科試験には「電気理論」などの計算問題も含まれますが、高度な数学は不要です。オームの法則などの基礎ができれば解ける問題が多く、また、配線図記号や電気機器の名称を覚える「暗記問題」が配点の多くを占めます。

文系の方や電気の知識がゼロの方でも、過去問を中心に学習すれば、合格ラインの60点を突破することは難しくありません。

最新の合格率(令和5〜7年度の推移)

試験の合格率は年度や上期・下期で上下しますが、試験センターが公表している試験結果(受験者数・合格者数)から計算すると、直近はおおむね次の水準です。

・令和6年度(年間)
学科:合格率 約58.2%(受験者132,462人/合格者77,045人)
技能:合格率 約70.3%(受験者94,238人/合格者66,215人)

・令和7年度(上期)
学科:合格率 約57.7%(受験者70,945人/合格者40,942人)
技能:合格率 約72.0%(受験者51,576人/合格者37,158人)

つまり、学科はだいたい55〜60%台、技能は70%前後が目安です。難関資格というより「正しく対策した人が受かる試験」なので、過去問と技能練習をやり切れるかが勝負になります。


【合格への近道】試験対策と効率的な勉強法

第二種電気工事士【合格への近道】試験対策と効率的な勉強法

効率よく合格するためには、満点を目指す勉強ではなく「合格ラインを確実に超える勉強」が重要です。

筆記試験は「過去問」の反復がカギ

第二種電気工事士の学科試験は、過去に出題された問題と同じ、あるいは非常によく似た問題が繰り返し出題される傾向があります。

テキストを一通り読んだ後は、とにかく「過去問」を繰り返し解くことが最短のルートです。

  1. 配線図記号や器具の写真を覚える(ここで点を稼ぐ)
  2. 過去問を解き、間違えた箇所を解説で確認する
  3. これを3周以上繰り返す

このサイクルを回すだけで、合格率は格段に上がります。

独学での合格を目指すなら必見!詳しい過去問解説と対策はこちらの記事へ。

👉 第二種電気工事士の過去問・解説記事はこちら

学科対策は、公式が公開している「試験問題と解答」も必ず押さえてください。実際の出題形式・難易度感を最短で掴めます。

公式ページ

技能試験(実技)で落ちないためのポイント

筆記試験に合格すると、約1〜2ヶ月後に技能試験があります。

ここでは、40分という制限時間内に、支給された材料を使って回路を組み上げる必要があります。

技能試験で落ちる最大の原因は「重大欠陥」です。

例えば、リングスリーブの圧着マーク(刻印)の間違いや、電線の接続間違い(誤結線)が1つでもあると、その時点で不合格となります。

これらを習得するには、動画を見たり本を読んだりするだけでなく、実際に手を動かす練習が不可欠です。

技能のチェックリスト(当日、これで落ちる)

技能試験は、欠陥の判断基準が公式に整理されています。練習では、作品を作るだけで終わらせず「欠陥チェックの目」で自己採点する癖をつけると合格が近づきます。

また、公式の注意事項として、技能試験では電動工具は使用できません。練習段階から手工具前提で時間配分を作っておくと、本番で焦りません。

技能試験の公式注意ポイント


学習に役立つツールを活用しよう

勉強を始めると、「この工具は何に使うの?」「合成樹脂管の実物はどうなっているの?」と疑問に思うことが多々あります。

テキストの白黒写真だけではイメージしづらい専門用語や器具については、専門の用語図鑑を活用して理解を深めるのがおすすめです。

▼ 分からない単語はここでチェック!

電気工事の現場で使われる用語や道具を網羅した図鑑サイトです。写真付きで解説されているため、記憶の定着に役立ちます。

👉 電気工事の用語図鑑(FAQサイト)を見てみる

例えば、試験によく出る差込型コネクタアウトレットボックスなどの形状や用途をカラー画像で確認しておくと、試験本番の写真鑑別問題でも迷わず解答できるようになります。


2026年度(令和8年度)の試験日程と受験手数料

令和8年度は、学科試験のCBT実施期間が大幅に延長され、会場・日時を選びやすくなっています。申込は原則インターネットで、学科免除で申し込む場合も同じ受付期間です。

第二種電気工事士(令和8年度)の主な日程は以下です。

【上期】試験日程

項目日程
申込受付期間3月16日 〜 4月6日
CBT予約期間4月10日 〜 5月15日
学科試験(CBT方式)4月23日 〜 6月7日
学科試験(筆記方式)5月24日
技能試験7月18日 または 7月19日

【下期】試験日程

項目日程
申込受付期間8月17日 〜 9月3日
CBT予約期間9月9日 〜 10月14日
学科試験(CBT方式)9月24日 〜 11月8日
学科試験(筆記方式)10月25日
技能試験12月12日 または 12月13日

受験手数料(非課税)は、インターネット申込み11,100円、書面申込み12,500円です。

公式ページはこちら


第二種電気工事士を取得するメリットと就職

2026年現在、電気工事士の資格には大きなメリットがあります。

  1. AIに仕事を奪われない「現場力」設計図や計算はAIが代行できても、複雑なリフォーム現場で壁裏に配線を通したり、老朽化した設備を交換したりする「物理的な作業」は、当面の間ロボットには不可能です。電気工事士は、デジタル時代だからこそ生き残る堅実な職業です。
  2. 圧倒的な売り手市場建設業界の高齢化に伴い、有資格者は常に不足しています。未経験からでも正社員として採用されやすく、経験を積んで電気工事施工管理技士を目指せば、年収アップやキャリアアップも確実に狙えます。
  3. 定年後のセカンドキャリアにも電気工事のスキルは一生モノです。定年退職後に、マンションの管理員やビルの設備管理(ビルメン)として働く際にも、この資格があるだけで採用率が跳ね上がります。

まとめ

第二種電気工事士は、未経験からでも独学で取得可能でありながら、社会的需要が非常に高いコストパフォーマンスの良い資格です。

「手に職をつけたい」「AI時代でも安定して働きたい」「自宅のDIYを本格的にやりたい」と考えている方にとって、これほど確実な第一歩はありません。まずは試験の日程を確認し、過去問を見ることから始めてみましょう。

より上位の資格や、現場監督を目指す方は、以下の記事も参考にしてください。