この記事でわかること
・連用取付枠の役割と、試験で問われる「見た目」と「名称」の一致
・器具数(1個、2個、3個)ごとの正しい取り付け位置のルール
・筆記試験の順序問題対策:枠・器具・ボックス・プレートの正しい組立順序
電気工事士の勉強を始めると、スイッチやコンセントの配線図記号だけでなく、実際の「施工方法」や「部材の名称」を覚える必要があります。
その中でも、壁の中に隠れてしまうけれど、これがないと工事が成り立たない重要な部材が 連用取付枠(れんようとりつけわく) です。
今回は、筆記試験の材料識別問題だけでなく、技能試験(実技)や現場での施工知識としても必須となる「連用取付枠」について、テキストの図解内容をさらに深掘りして解説します。
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1. 連用取付枠(れんようとりつけわく)とは何か

読み方は「れんよう・とりつけ・わく」です。
壁に埋め込むタイプのスイッチやコンセントを固定するための金属製(または樹脂製)のフレームのことです。

なぜ必要なのか?
壁から出ている電線にスイッチを繋いだだけでは、スイッチは壁の中でプラプラと浮いた状態になってしまいます。
この「枠」にスイッチやコンセントをはめ込み、その「枠」を壁裏のボックスにネジ止めすることで、私たちが普段使っているように壁にガッチリと固定されるのです。
試験対策としては、以下の用途定義を覚えましょう。
用途:埋込器具を固定するときに使用する
2. 【最重要】器具の個数と取り付け位置のルール

連用取付枠には、最大で3つの器具(スイッチやコンセント)を取り付けることができます。
しかし、適当な場所に取り付けて良いわけではありません。
「取り付ける器具の数」によって「固定する場所」が決まっています。
ここは試験で非常によく問われるポイントです。添付画像の解説にもある通り、以下のルールを鉄則として覚えましょう。
① 器具が「1個」の場合
- 取り付け位置:真ん中(中段)
- 理由: プレートを付けた際に見栄えが良く、操作もしやすいためです。
- 注意点: 上や下に寄せて付けるのはNGです。必ず「ど真ん中」に取り付けます。
② 器具が「2個」の場合
- 取り付け位置:上と下(上段と下段)
- ここがポイント: 真ん中は空けます。「上・中」や「中・下」と並べてはいけません。
- 理由: 2個用の化粧プレート(カバー)は、真ん中が塞がっているデザインが一般的であるため、枠の真ん中を空けておく必要があります。
③ 器具が「3個」の場合
- 取り付け位置:上・中・下(全部)
- 解説: 枠のスペースをすべて埋める形で取り付けます。
3. 施工手順の正解ルート(筆記・技能対策)

筆記試験では「正しい施工手順はどれか?」という文章問題や並べ替え問題が出ることがあります。
また、技能試験では実際にこの手順で作業を行います。
正しい順番は以下の通りです。
手順1:器具を枠に取り付ける
まず、電線をつなぐ前に、スイッチやコンセント(埋込器具)を連用取付枠にはめ込みます(マイナスドライバー等で固定金具を回して固定する場合もあります)。
前述した「1個なら真ん中」というルールはこの時点で適用します。
手順2:電線を結線する
枠に固定された器具に、電線を差し込んで接続します。
手順3:枠をボックス(壁)に固定する
電線がつながった状態の枠を、壁の中にある「スイッチボックス」等にネジで固定します。
手順4:プレートを取り付ける
最後に、壁の表面に見える「プレート枠」と「化粧プレート(表面のカバー)」を取り付けて完成です。
間違いやすいポイント
よくある引っかけ問題として、以下のパターンがあります。
- × 誤:先に枠を壁に固定してから、器具を取り付ける
- × 誤:プレートをつけてから枠を固定する
正しくは 「器具+枠」→「ボックスへ固定」→「プレート」 の流れです。
以下の画像のイメージ(左から右へ合体していく様子)を脳裏に焼き付けてください。
4. 試験対策のまとめ

第二種電気工事士試験において、連用取付枠で覚えるべき重要ポイントは以下の3点です。
- 名称と外観:金属製の四角い穴の空いた金具を見たら「連用取付枠」と答える。用途は「埋込器具の固定」。
- 配置ルール:1個なら「中」。2個なら「上と下」。
- 組立順序:「枠に器具付け」が先、「ボックスへの固定」は後。
特に、2個取り付けの場合に「真ん中を空ける」というルールは、実技試験(技能試験)で実際に自分の手で組み立てる際にも減点対象になり得る重要な知識です。今のうちに理屈を理解しておきましょう。
この小さな金具一つにも、安全と美観を守るための明確なルールが存在します。基本を大切に、合格を目指して頑張りましょう。
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↓連用取付枠の解説はこちら↓
https://faq.tenisyoku.com/faq/materials#renyo-mounting-frame

