【第二種電気工事士】ルームエアコンの図記号はこれ!試験に出るコンセント・施工のポイントを解説

ルームエアコン(インドア)の図記号

【力試し】まずはクイズに挑戦!

解説を読む前に、まずは実際の試験問題のつもりで解いてみましょう。

第二種電気工事士の配線図問題で頻出の図記号です。

問題:

屋内の配線図において、「ルームエアコン(室内ユニット)」を表す図記号として、正しいものはどれでしょう?

  1. ルームエアコンの図記号
  2. 電熱器の図記号
  3. ブザーの図記号

今回は、冒頭のクイズの答えでもある、私たちの生活に最も身近な空調設備「ルームエアコン」の図記号について解説します。

「エアコンなんてコンセントに挿すだけでしょ?」と思っているあなた。実は電気工事士の試験でも、実際の現場でも、ルームエアコンは「専用回路」や「接地(アース)」が絡む、非常に重要なセクションです。

これから手に職をつけて現場で活躍したいと考えている方に向けて、試験の得点源になるだけでなく、実務でも役立つ知識として解説していきます。

1. ズバリ、この図記号は何?

まずは基本の図記号を押さえましょう。

先ほどのクイズの正解は「1番」でした。

配線図で以下の四角い記号が出てきたら、何を表しているでしょうか?

ルームエアコンの図記号

正解:ルームエアコン(室内ユニット・室外ユニット)

覚え方は非常にシンプルです。

Room Cooler(ルームクーラー)や Room Conditioner の頭文字をとって 「RC」 と覚えましょう。

ちなみに、クイズの選択肢にあった「H」はヒーター(位置表示灯の場合もあり)、「F」はファン(換気扇)、「B」はブザーなどを表すため、これらと混同しないようにしましょう。

画像にある「I」と「O」の違いは?

ご提示いただいた画像の解説にある通り、ルームエアコンは部屋の中にある機械と、外にある機械がセットで動きます。図面では以下のように書き分けられます。

[ RC ] I

ルームエアコン(インドア)の図記号

右下の「I」は Indoor(インドア=屋内)。つまり室内機です。

[ RC ] O

ルームエアコン(アウトドア)の図記号

右下の「O」は Outdoor(アウトドア=屋外)。つまり室外機です。

試験の配線図問題では、壁のコンセントのそばに [ RC ] I が描かれ、建物の外側に [ RC ] O が描かれていることが多いです。「どっちがどっちだっけ?」とならないよう、英語の意味とセットで頭に入れておきましょう。

2. 試験によく出る!「セット」で覚える重要器具

筆記試験の配線図問題では、「エアコン(RC)につなぐためのコンセントはどれか?」という選び方が頻出です。

エアコンは普通の家電と違い、消費電力が大きいため、特別なコンセントや工事が必要になります。

「RCといったら、これとセット!」という重要ポイントを整理しましょう。

① 接地極付コンセント(アース付き)

ルームエアコンは金属製の筐体や圧縮機(モーター)を持つ機器なので、漏電時の感電を防ぐために接地工事が必須です。

配線図記号では、コンセントの記号に「E(Earth)」や「ET(Earth Terminal)」が添えられています。

  • 図記号: コンセントの横に E または ET
  • 写真鑑別: 穴の下にアース線を繋ぐ端子がついているもの、または3つ目の穴(接地極)があるもの。
[ 画像:接地極付コンセント(E/ET)の図記号と実物写真 ]

② 電圧とプラグの形状(100Vと200V)

ここが試験の最大のひっかけポイントです!

家庭用エアコンには「100V用」と、パワーの強い「200V用」があります。それぞれコンセントの「穴の形」が違います。

  • 15A 100V(一般的): 普通の縦棒2本(II型)
  • 20A 100V: 片方の穴が折れ曲がっている(IL型)
  • 15A/20A 200V: 穴が横向きだったり、笑った顔のような形(タンデム型・エルバー型)
[ 画像:100V用と200V用のコンセント形状の違いを表す比較図 ]

【試験対策のコツ】

配線図の [ RC ] の近くにあるコンセント記号を見て、「200V」 や 「20A」 という数字が書かれていないか必ず確認してください。

もし 200V と書いてあれば、写真鑑別問題では「赤い色の文字が入ったコンセント」や「穴が3つの特殊な形状」を選ぶ必要があります。

③ 専用回路(専用ブレーカー)

エアコンは他の家電と同じ回路で使うとブレーカーが落ちやすいため、分電盤からエアコンだけのために電線を引っ張る「専用回路」にするのがセオリーです。

配線図では、分電盤から [ RC ] まで一本線で繋がっていることが多いです。

3. 実際の現場ではどこに使われている?

実際の現場(特にリフォームや新築住宅)では、この図記号の場所で以下のような作業を行います。

  1. スリーブ入れ(穴あけ):図面の [ RC ] の位置を確認し、壁にエアコンの配管を通すための穴を開けます。筋交い(柱)を傷つけないよう慎重な作業が求められます。
  2. 専用コンセントの設置:先ほど解説した通り、エアコンの容量(6畳用か、20畳用かなど)に合わせて、100Vか200Vか判断し、適切なコンセントを設置します。ここで間違えると、お客様がエアコンを買ってきてもプラグが刺さりません。
  3. 室外機の設置と真空引き:[ RC ] O の位置に室外機を置き、配管を繋いだ後、ポンプを使って配管の中を真空にする作業を行います。これも資格と技術が必要なプロの仕事です。

特に夏場のエアコン工事業界は需要が爆発しており、電気工事士の資格を持っているだけで重宝される、まさに「食いっぱぐれないスキル」の代表格と言えます。

まとめ

  • 図記号 [ RC ] は Room Cooler(ルームエアコン)。
  • I は室内機、O は室外機。
  • 試験では 「コンセントの形状(電圧・電流)」 とセットで問われることが多い。
  • 現場では「専用回路」と「アース工事」が必須の重要設備。

エアコンは日本の夏に欠かせないインフラです。この記号をマスターすることは、試験合格だけでなく、将来の現場仕事への第一歩にもなります。

まずは過去問の配線図で ルームエアコンの図記号 を探し、どんなコンセントとセットになっているか確認してみましょう!