記事を読む前に!実践・過去問チャレンジ
まずは現在の知識レベルをチェックしてみましょう。
第二種電気工事士の筆記試験(配線図問題)において、あなたは正解を選び出せるでしょうか?
人の命と財産を守る防災設備の設置は、確かな資格を持った人間にしかできない責任ある仕事です。
この一問を解くことが、そのプロフェッショナルへの第一歩となります。
【問題】
次の図記号1〜4のうち、「火災警報器(感知器)」を示すものはどれでしょう?
- [ 画像:円の中に「E」の文字 ]
- [ 画像:円の中に「M」の文字 ]
- [ 画像:円の中に中心から3本の線が放射状に伸びている(ベンツのマークのような形状) ]
- [ 画像:円の中に「L」の文字 ]
答えは決まりましたか?
「見たことある気がするけど、換気扇のマークと迷う…」
そんな方もいるかもしれません。
正解がどれか、そしてなぜその形なのか。
試験での覚え方だけでなく、実際に現場でどのように設置されるのか、施工のポイントも含めて解説していきます。
1. 正解と覚え方のコツ
先ほどのクイズの答えです。
配線図記号で「火災警報器(感知器)」を表すのは以下のものです。
[ 画像:円の中に中心から3本の線が放射状に伸びている図記号 ]答えは、選択肢の 3 でした。
最強の覚え方:「ベンツマークは火災のサイン」
この記号、有名高級車「メルセデス・ベンツ」のエンブレムにそっくりですよね。
受験生の間では、「火事だ!ベンツで逃げろ!」 という語呂合わせで覚えるのが鉄板です。
形状の由来は諸説ありますが、熱や煙を全方位(3方向)から感知するイメージや、センサーの形状を簡略化したものと捉えておくと忘れにくいでしょう。
他の選択肢は何だった?
ちなみに、不正解の選択肢は以下の通りです。試験によく出るので合わせて覚えておきましょう。
- 1(E):接地極(アース)。Earthの頭文字Eです。
- 2(M):電動機(モーター)。Motorの頭文字Mです。
- 4(L):パイロットランプ(確認表示灯)。Lampの頭文字Lです。
2. 火災警報器の役割と仕組み
添付いただいた画像の解説にもある通り、この器具の役割は非常に明確です。
火災の際に、煙や熱を感知して音声やブザー音で警報する警報器です。
住宅用火災警報器は、古くは義務ではありませんでしたが、現在では消防法により全ての住宅への設置が義務付けられています。
寝室や階段など、逃げ遅れを防ぐために重要な場所に設置されます。
「熱」感知と「煙」感知の違い
図記号としては同じ「ベンツマーク」で表されることが多いですが、実際の商品には「熱式」と「煙式」があります。
- 煙式(光電式など):
- 主に寝室や階段、居室に使われます。火災の初期段階の煙を感知します。
- 熱式(定温式など):
- 主に台所(キッチン)に使われます。料理の煙で誤作動しないよう、急激な温度上昇や一定の温度を感知します。
試験の配線図問題では、単に図記号を答えるだけでなく、「この部屋(台所)に適した感知器は?」といった実務的な知識を問われることもあります。
3. 実際の現場での重要性と施工ポイント
ホワイトカラーの仕事では画面上の数字を追うことが主ですが、電気工事士の仕事は「物理的にそこにある危険」から人を守る仕事です。
火災警報器の設置は、まさにその最たる例と言えます。
現場で気をつけるべき「離隔距離」
もしあなたが資格を取り、現場で警報器を取り付けることになったら、ただ天井に付ければ良いわけではありません。
- エアコンの吹き出し口から離す
- エアコンの風が当たると、煙が感知器に届かなかったり、誤作動の原因になります。通常1.5m以上離すことが推奨されています。
- 壁や梁(はり)から離す
- 部屋の隅っこ(壁際)は空気が滞留しやすく、煙が届きにくい「死角」になります。壁から60cm以上離して設置します。
このように、図面上の「ベンツマーク」ひとつ取っても、現場では「空気の流れ」や「部屋の形状」を読むプロの視点が必要になります。AIには判断が難しい、人間ならではの現場対応力が求められる場面です。
まとめ
- 火災警報器の図記号は 「円の中に3本線(ベンツマーク)」。
- 覚え方は 「火事だ!ベンツで逃げろ」。
- 現場では、エアコンの位置や壁との距離を考えて設置する重要な保安部品。
この図記号を見たら、単なる「試験問題のマーク」としてだけでなく、その下で暮らす家族の安全を守るセンサーだとイメージしてください。
その責任感こそが、これからの時代に求められる電気工事士の資質です。
まずはこの1問を確実にマスターし、合格への切符を掴み取りましょう!

